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まれ変わることとなりました。
同機構は、障害者や高齢者が円滑に交通機関を利用できるよう整備するのを目的に平成6年9月に設立されました。震災復興支援の意を込めて同駅と神戸港に新設される旅客船ターミナルを、この事業で初のモデルターミナルに選びました補助金は2つの事業で15億円。
阪急伊丹駅は、アメニティターミナル推進事業の主旨に沿って、?@音声増幅装置付きやファックス付きの電話、?Aターミナル内の施設などを音声のほか点字、立体感で案内する音声触知図案内版、?B車イスで切符が買える低い位置の券売機などが取り入れられます。
一方、伊丹駅は駅舎と駅ビルを一体化し耐震製と防災機能を強化した高架駅の建設を阪急電鉄に要望、障害者や高齢者にやさしい「福祉駅」の誕生を希望しています。同電鉄も協定締結後、年内に着工、1998年度中に完成させたい考え。この様に、総てにやさしいアメニティ駅は全国でも初めてのケースと言われています。

 

女たちの阪神大震災を考える会

 

藤 川 誠 子
(宝塚市)

 

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震災直後誰しもが走り回った。じっとしておられない状況、その一人であった私も少し落ち着きを取り戻した時、私達女性の活動の拠点である女性センターで何かできることはと考えた時、「義援金を送ろう会」を発足させました。5月のことでした。
発足のメンバーは少なかったけれど、とにかくバザーをしようということで呼びかけたところ、全国の女性センターの関わりのある人達より送られた物品の数々、もうこれだけで大変嬉しく感激致しました。女同士、何か支援し、自らも元気になりたいとの思いで開いたバザー、20万円余りの売上金を4つの団体に義援金として送ることができました。
その中の一つに「女達の阪神大震災を考える会」があります。この会は宝塚市立女性センターを拠点に、様々な女性問題を考えているメンバーが集まって出来た会で、「みんな元気になろうよ」を合言葉に色々な活動を展開しています。私もこの会の発起人として、特に仮設住宅での心のケアを中心とした出前コンサートを企画しています。音楽を通じ人と人との触れ合い、出会いの喜びなど感じあえたらと、できるだけ沢山の仮設住宅へと、次回の企画に取り組んでいるところです。震災で失ったものが多くあったけれど、反面、得たものも沢山あったはず。得たものを大切に一歩ずつ足元をしっかり固めて新しい街づくりの一役を担えたらと思っています。

 

 

 

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